ジャズ奏者定番のテクニック、オーバーブローとオーバードローはブルースハープでも出来るのか?

ジャズ奏者定番のテクニック、オーバーブローとオーバードローはブルースハープでも出来るのか?

 

オーバーブロー、オーバードローはベンドの一種でして、吸音ベンドもしくわ吹音ベンドの要領で音色を変えるもう一つのテクニックです。

 

通常のベンドとの違いは、ベンドは音を下げるのを目的として利用されるのにたいし、オーバーブローとドローは音を上げるのを目的として行います。

 

オーバーブロー、オーバードローが可能な穴番号

 

オーバーブロー・・1番4番5番6番
オーバードロー・・7番9番

 

10ホールズハーモニカで応用出来るのか?

 

このテクニックは基本クロマチックハーモニカ奏者が使用する限定された上級テクニックですが、
内部のリードを調整することでブルースハープ(10ホーズハーモニカ)でも応用することは一応可能です。

 

ただ、この調整というのがかなりシビアなものなので、もしやるという場合は細心の注意は必要です。
(というのも、やり方次第では音が出なくなるし、リードを破損させてしまう恐れもあるから)

 

■使用するもの
リード調整工具

 

参考:SUZUKI スズキ メロディオン修理工具セット MRT-01

 

■調整手順(ギャッピング作業ともいう)
ハーモニカ本体開き、リードの隙間を狭くする。※隙間は狭くし過ぎないのがポイント

 

オーバーブロー、オーバードローが出来たらどうなる?

 

オーバードロー、オーバーブローはジャズハーモニカ奏者特有のテクニック演奏と書きましたが、それだけに難易度も高く、仮に出来たとしてもそれを演奏として消化するにはさらなる苦心を強いられるものとなります。

 

しかしながらそれだけに、マスターすればクロマチック音階、、すなわち全部の音が10ホールズハーモニカ一本で鳴らせれるようになるわけです。

 

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オーバーブロー、ドローのやり方

 

■オーバーブロー

 

高音吹音ベンドの要領と酷似してますが、それらをさらに大きくかけることでリードを揺らすのがポイント。
口でいえば簡単ですが、そのポイント部分が難しく勢いよく吹いたからといって即かかるものではありません。
オーバーブローはベンド以上に地道なポイント追求が必要となります。

 

■オーバードロー

 

吸音ベンドをかけるのと同じせすが、こちらやはり多少とも力強く吸わないとかかりません。
オーバードローがかかるポイントは実に狭く、難易度としてもこれは文句なしに劇ムズ。仮に自由自在に出来たらそれは本当に凄いことです。

 

 

 

以上、オーバードロー及びブロー解説でした。

 

ブルースハープという楽器はそのままでは限定された音階しか鳴らせませんが、ベンド及びオーバーブロー、オーバードローを使用することで演奏の幅を確実に底上げしてくれます。

 

しかし、それだけに習得するのは難しい..んですね。
一朝一夕でどうこうなるものではなく、年単位の切磋琢磨が必要になってきます。

 

今回は参考までに書いてみましたが、オーバーブロー、オーバードローは無理に吹き吸いするためリードの寿命を短くなってしまうのが予想されます。
ですので、これから始める初心者がぜひやっておこう!ってテクニックではないと申し上げておきます。

 

以上

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